昭和レトロな商店街で、町の名匠にプロの技を教わる。【まちゼミ玉島】
今、倉敷市の玉島地区で、商店街のお店の方々が講師になってプロの技や知識を教えるという「まちゼミ」というイベントが開催されています。
まちゼミ玉島とは。
第2回の開催期間は2017年5月15日(月)から6月18日(日)まで。
「まなぶ」「つくる」「食べる」「きれい」「健康」など、生活に密着したことがらについて29種類の講座が用意されています。お花屋さん、和菓子屋さん、畳屋さん、お醤油屋さん、酒蔵さん、紙屋さん、呉服屋さん、たんす屋さんなどなど、さまざまなお店の中で、参加者数名というアットホームな雰囲気でプロの技を教えてもらえます。
いつも店先で「きれいだなあ、どうやって作ってるんだろう」と思っていた練り切りを自分で作れる、という講座があったので、私もまちゼミに参加してみました。
伺ったのは、通町商店街の中ほどにある、創業明治元年(お菓子の製造は昭和初期から)という玉井堂本舗さん。
本日の参加者は、玉島や近隣の町にお住いの女性、全部で4名です。初めてお会いする方々ばかりでしたが、講座が始まる前から雑談に花が咲いて、とても和やか。
講師は、玉井堂4代目の別所美治さん。和菓子職人であると同時にパティシエでもあり、さらにはミュージカルの舞台にも出てしまうという、なんともパワフルなご主人です。
今日体験するのは、茶巾絞りで作る「花籠」と、型抜きで作る「菖蒲」。練り切りの生地はすでに用意していただいています。
まずは師匠のお手本。すばやく生地を丸め、伸ばし、餡を包むあざやかな手つきにみとれます。見ているだけだととても簡単そうに見えますが...
実際にやるとそうはいかない(そりゃそうだ)。でも、カラフルな粘土遊びをしているようで楽しい!
丸めた生地をふきんで絞って籠状に整える。籠に入れる花は、うらごし器で細かく立てます。うーん、あざやか。この繊細な練りきりをそーっと箸で取り、籠に乗せますが、べちょっと寝てしまう。
続いて型抜きで菖蒲を作ります。師匠に教えてもらいながら生地を丸めて、黄身餡を包み...
型に入れます。このとき、花の真ん中の黄色い部分がきれいに出るように計算しながら置かねばならないのですが、この位置調整がなかなか難しい。
師匠のはやはり綺麗だ...写真撮らせてください、と激写したら
「それじゃ菖蒲がさかさまだよ」と。とほほほ...お恥ずかしい。
正しい向きはこうでした。これが私が作った作品です。籠の花がちょっと寝ちゃってますし、菖蒲の黄身餡が少々透けちゃってますが、初めてにしてはまあまあの出来では?
出来上がったら、自分で作った和菓子をいただきながらお茶タイム。参加者が地元の方なので、玉島あるあるや玉島の見所などを伺いながら、楽しい時間を過ごしました。みんなで気軽にお話しできるのも少人数ゼミならではのよさですね。
玉島には、備中松山藩の外港として栄えた玉島港周辺や、良寛和尚が修業した圓通寺周辺など、江戸の風情が色濃く残る一角があります。港の近くには、仲買人が店を構えた仲買町があり、明治、大正期の建物が建ち並んでいます。さらに歩くと、にいつのまにか昭和レトロな商店街に行き当たるという、お散歩しながらタイムスリップが味わえる街。
昔、おばあちゃんと一緒にこんな感じの商店街によく買い物にいったなあ。水に沈めてあるお豆腐をすっとすくいあげて機械でビニールにくるんだり、味噌をとったしゃもじをすっと投げて、また味噌樽にきれいに刺すお店の人の手際に見とれたことを思い出します。
通町商店街近くには、こんな手作り感満載のドラム缶橋もあります。
第2回まちゼミ玉島は、6月18日まで開催され、まだ空きのある講座もあります。どんな講座があるか、スケジュール、申込先などは、以下のチラシでご確認ください(画像をクリックすると拡大されます)。もしくは、まちゼミ玉島 Facebookページでも確認できます。
空き状況の確認や講座の申し込みは、それぞれのお店に電話すれば受け付けてくださいます。講座はどれも1時間程度ですし、気候もいい時期なので、講座の前後に玉島の町をゆっくり散歩すれば、タイムトラベル気分も味わえますよ。
まちゼミ玉島とは。
「まちゼミ」はお店の方が講師となって、専門店やプロならではのコツや知識、技を学べる、基本無料※の少人数制ミニ講座です。玉島では2016年11月に第1回のまちゼミが開催されました。受付初日に満席になる講座もあったほど好評で、このたび第2回が1か月にわたって開催されます。
※講座によっては材料費等が設定されています。
(まちゼミ玉島 Facebookページより)
第2回の開催期間は2017年5月15日(月)から6月18日(日)まで。
「まなぶ」「つくる」「食べる」「きれい」「健康」など、生活に密着したことがらについて29種類の講座が用意されています。お花屋さん、和菓子屋さん、畳屋さん、お醤油屋さん、酒蔵さん、紙屋さん、呉服屋さん、たんす屋さんなどなど、さまざまなお店の中で、参加者数名というアットホームな雰囲気でプロの技を教えてもらえます。
伺ったのは、通町商店街の中ほどにある、創業明治元年(お菓子の製造は昭和初期から)という玉井堂本舗さん。
本日の参加者は、玉島や近隣の町にお住いの女性、全部で4名です。初めてお会いする方々ばかりでしたが、講座が始まる前から雑談に花が咲いて、とても和やか。
講師は、玉井堂4代目の別所美治さん。和菓子職人であると同時にパティシエでもあり、さらにはミュージカルの舞台にも出てしまうという、なんともパワフルなご主人です。
今日体験するのは、茶巾絞りで作る「花籠」と、型抜きで作る「菖蒲」。練り切りの生地はすでに用意していただいています。
まずは師匠のお手本。すばやく生地を丸め、伸ばし、餡を包むあざやかな手つきにみとれます。見ているだけだととても簡単そうに見えますが...
実際にやるとそうはいかない(そりゃそうだ)。でも、カラフルな粘土遊びをしているようで楽しい!
丸めた生地をふきんで絞って籠状に整える。籠に入れる花は、うらごし器で細かく立てます。うーん、あざやか。この繊細な練りきりをそーっと箸で取り、籠に乗せますが、べちょっと寝てしまう。
続いて型抜きで菖蒲を作ります。師匠に教えてもらいながら生地を丸めて、黄身餡を包み...
型に入れます。このとき、花の真ん中の黄色い部分がきれいに出るように計算しながら置かねばならないのですが、この位置調整がなかなか難しい。
師匠のはやはり綺麗だ...写真撮らせてください、と激写したら
「それじゃ菖蒲がさかさまだよ」と。とほほほ...お恥ずかしい。
正しい向きはこうでした。これが私が作った作品です。籠の花がちょっと寝ちゃってますし、菖蒲の黄身餡が少々透けちゃってますが、初めてにしてはまあまあの出来では?
出来上がったら、自分で作った和菓子をいただきながらお茶タイム。参加者が地元の方なので、玉島あるあるや玉島の見所などを伺いながら、楽しい時間を過ごしました。みんなで気軽にお話しできるのも少人数ゼミならではのよさですね。
玉島には、備中松山藩の外港として栄えた玉島港周辺や、良寛和尚が修業した圓通寺周辺など、江戸の風情が色濃く残る一角があります。港の近くには、仲買人が店を構えた仲買町があり、明治、大正期の建物が建ち並んでいます。さらに歩くと、にいつのまにか昭和レトロな商店街に行き当たるという、お散歩しながらタイムスリップが味わえる街。
昔、おばあちゃんと一緒にこんな感じの商店街によく買い物にいったなあ。水に沈めてあるお豆腐をすっとすくいあげて機械でビニールにくるんだり、味噌をとったしゃもじをすっと投げて、また味噌樽にきれいに刺すお店の人の手際に見とれたことを思い出します。
通町商店街近くには、こんな手作り感満載のドラム缶橋もあります。
第2回まちゼミ玉島は、6月18日まで開催され、まだ空きのある講座もあります。どんな講座があるか、スケジュール、申込先などは、以下のチラシでご確認ください(画像をクリックすると拡大されます)。もしくは、まちゼミ玉島 Facebookページでも確認できます。
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